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特集 膿瘍—マネジメントとピットフォール
咽後膿瘍
著者: 鈴木正志1
所属機関: 1大分大学医学部耳鼻咽喉科学講座
ページ範囲:P.142 - P.147
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●咽後膿瘍は縦隔洞炎を併発する危険性がある。
●保存的治療として抗菌薬は広域スペクトルのペニシリン系,セフェム系とリンコマイシン系抗菌薬の併用投与が多い。
●切開排膿は口内切開と外切開がある。
●保存的治療と切開排膿,口内切開と外切開の選択を要する。
●稀に結核性症例,神経症状や斜頸を呈する症例がある。
●鑑別すべき疾患は石灰沈着性頸長筋腱炎,化膿性脊椎炎,川崎病がある。
●咽後膿瘍は縦隔洞炎を併発する危険性がある。
●保存的治療として抗菌薬は広域スペクトルのペニシリン系,セフェム系とリンコマイシン系抗菌薬の併用投与が多い。
●切開排膿は口内切開と外切開がある。
●保存的治療と切開排膿,口内切開と外切開の選択を要する。
●稀に結核性症例,神経症状や斜頸を呈する症例がある。
●鑑別すべき疾患は石灰沈着性頸長筋腱炎,化膿性脊椎炎,川崎病がある。
参考文献
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