文献詳細
特集 痛みの鑑別診断
文献概要
POINT
●咽頭痛を訴える患者の診断にあたっては,咽喉頭疾患だけではなく周囲臓器疾患や全身疾患を念頭に置き鑑別診断を行う必要がある。
●難治性咽頭潰瘍や咽喉頭結核,咽頭梅毒,咽頭クラミジアなど特殊な炎症も,頻度は低いが忘れてはならない疾患である。
●急性喉頭蓋炎や扁桃周囲膿瘍,咽後膿瘍など急速に進行し全身状態が悪化する危険性がある疾患に対しては,早期の診断と適切な処置が必要である。
●悪性疾患を見逃さないように注意が必要である。特に嚥下時痛が持続する場合は,上部消化管を含めた咽喉頭,頸部の精査が必要である。
●咽頭異物が疑われる場合,視診上異物が確認できなくても咽頭痛,嚥下時痛が持続する場合は,異物が迷入している可能性があるためCT検査を行うべきである。
●咽頭痛を訴える患者の診断にあたっては,咽喉頭疾患だけではなく周囲臓器疾患や全身疾患を念頭に置き鑑別診断を行う必要がある。
●難治性咽頭潰瘍や咽喉頭結核,咽頭梅毒,咽頭クラミジアなど特殊な炎症も,頻度は低いが忘れてはならない疾患である。
●急性喉頭蓋炎や扁桃周囲膿瘍,咽後膿瘍など急速に進行し全身状態が悪化する危険性がある疾患に対しては,早期の診断と適切な処置が必要である。
●悪性疾患を見逃さないように注意が必要である。特に嚥下時痛が持続する場合は,上部消化管を含めた咽喉頭,頸部の精査が必要である。
●咽頭異物が疑われる場合,視診上異物が確認できなくても咽頭痛,嚥下時痛が持続する場合は,異物が迷入している可能性があるためCT検査を行うべきである。
参考文献
1)宮崎総一郎・他:咽頭痛と嚥下痛.JHONS 16:825-829,2000
2)内藤健晴:耳鼻咽喉科領域の痛みを考える—咽喉頭領域の痛み.日耳鼻117:1317-1320,2014
3)川端五十鈴:咽頭痛.CLIENT21 1.症候,中山書店,東京,1999,pp391-396
4)亀谷隆一・他:のどの痛みの診察のポイント.JHONS 16:831-835,2000
5)櫻井一生:痛みの性状からわかる耳鼻咽喉科疾患 4.咽喉頭の痛み.ENTONI 153:20-25,2013
6)加藤孝邦:疼痛.CLIENT21 14.喉頭,中山書店,東京,2001,pp96-98
7)赤木博文:舌咽神経痛.CLIENT21 13.口腔・咽頭,中山書店,東京,2001,pp247-251
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