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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科87巻4号

2015年04月発行

特集 最新の補聴器診療—補聴器による聴覚リハビリテーション

補聴器フィッティングのABC

著者: 新田清一1

所属機関: 1済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.302 - P.309

文献概要

POINT

●補聴器フィッティング成功のためには,耳鼻咽喉科医のかかわりは必要不可欠である。

●補聴器フィッティングの目標は,補聴器装用下において最良の語音明瞭度を会話音圧帯で達成すること,ファンクショナルゲインがハーフゲイン程度になることである。

●最初に耳鼻咽喉科医が,補聴器フィッティングの医学的説明を十分に行う。

●当科では,利得はハーフゲインの70%程度で開始して,最初から常用,3か月間頻回に調整をしてハーフゲイン程度を目ざす,という補聴器フィッティング方法をとっている。

●特性図の読み方と適切な特性図を知ることで,不適切な調整を検出し,適切な調整に変更するよう指示することが可能となる。

●耳鼻咽喉科医が特性図とファンクショナルゲイン,語音明瞭度曲線を確認して,補聴器フィッティングが適切に行われているかを判断する。

参考文献

1)新田清一・他:他機関にて購入・フィッティングが施行された補聴器不適合症例の検討—原因と対処について.日耳鼻117:534,2014
2)岡崎 宏・他:補聴器の初期調整時の装用時間と音に対する慣れの検討.Audiol Jpn 57:71-77,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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