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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科87巻4号

2015年04月発行

特集 最新の補聴器診療—補聴器による聴覚リハビリテーション

これからの補聴器診療—補聴器相談医の役割

著者: 坂口博史1

所属機関: 1京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室

ページ範囲:P.324 - P.329

文献概要

POINT

●補聴器相談医は,難聴者の利益を担保し適切な補聴器供給を支援する目的で発足した。

●補聴器相談医は,補聴器の有効性と限界を十分に理解したうえで難聴者に適切な助言を与える。

●補聴器相談医は,補聴器の特性,機能,適合評価について最新の知識を保つ必要がある。

●補聴器相談医は,補聴器販売業界と良好な連携を築き,よりよい補聴器適合が得られるよう支援する。

●補聴器相談医は,補聴器診療をとりまく社会的問題について常に関心をもつ必要がある。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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