文献詳細
文献概要
増刊号 こんなときの対応法がわかる 耳鼻咽喉科手術ガイド Ⅰ.耳の手術
鼓室形成術:非真珠腫性中耳炎
著者: 新鍋晶浩1
所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター
ページ範囲:P.18 - P.25
文献購入ページに移動はじめに
ここでは慢性中耳炎に対する鼓室形成術の手術手技について解説する。どのような症例に対しても鼓膜輪を全周しっかり出せる技術を身につける必要がある。慢性中耳炎の患者さんは,耳漏や難聴で困っていることが多い。また,慢性炎症が続くことで,内耳障害や真珠腫の形成といったさらなる後遺症が生じる危険性もある。患者さんが術後に順調に回復し,楽しく生活している姿を見ることができれば,術者としても大変喜ばしく,また励みになる。
注意すべき症例は,外耳道が狭い症例,術後耳,骨化例などオリエンテーションのつきにくい症例,小児例,良聴耳例である。このような難易度の高い症例や責任をもって行うべき症例は耳科手術の熟練医が行うべきである。本稿が診療の一助になれば幸いである。
ここでは慢性中耳炎に対する鼓室形成術の手術手技について解説する。どのような症例に対しても鼓膜輪を全周しっかり出せる技術を身につける必要がある。慢性中耳炎の患者さんは,耳漏や難聴で困っていることが多い。また,慢性炎症が続くことで,内耳障害や真珠腫の形成といったさらなる後遺症が生じる危険性もある。患者さんが術後に順調に回復し,楽しく生活している姿を見ることができれば,術者としても大変喜ばしく,また励みになる。
注意すべき症例は,外耳道が狭い症例,術後耳,骨化例などオリエンテーションのつきにくい症例,小児例,良聴耳例である。このような難易度の高い症例や責任をもって行うべき症例は耳科手術の熟練医が行うべきである。本稿が診療の一助になれば幸いである。
参考文献
ed. Parthenon Publishing, Nashville, 1994, pp 162-167
ed. People's Medical Publishing House, Beijing, 2010, pp 258.
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