文献詳細
増刊号 こんなときの対応法がわかる 耳鼻咽喉科手術ガイド
Ⅱ.鼻副鼻腔の手術
文献概要
症例呈示
26歳,女性。配偶者に右眼部を蹴られて受傷。眼瞼腫脹と眼球運動障害を主訴に来院。視力の低下はなく,Hessチャートでも右眼球運動の著しい制限と反対側の過剰運動がみられた。右方視,上方視で複視および眼球運動時の眼部疼痛を認めた。CT上,眼窩底と眼窩内側板に一部骨折があり,眼窩内組織の逸脱を認めた(図1)。
26歳,女性。配偶者に右眼部を蹴られて受傷。眼瞼腫脹と眼球運動障害を主訴に来院。視力の低下はなく,Hessチャートでも右眼球運動の著しい制限と反対側の過剰運動がみられた。右方視,上方視で複視および眼球運動時の眼部疼痛を認めた。CT上,眼窩底と眼窩内側板に一部骨折があり,眼窩内組織の逸脱を認めた(図1)。
参考文献
1)朝子幹也・他:眼窩底吹き抜け骨折に対する鼻内法下眼瞼法combinedアプローチ.日耳鼻誌108:943,2005
2)黒木知明・他:眼窩吹き抜け骨折(内壁,下壁)に対する経皮的アプローチ.日鼻誌53:92-101,2014
3)比野平恭之:鼻副鼻腔内視鏡手術Update.眼窩吹き抜け骨折.耳喉頭頸科86:542-546,2014
掲載誌情報