文献詳細
増刊号 こんなときの対応法がわかる 耳鼻咽喉科手術ガイド
Ⅱ.鼻副鼻腔の手術
文献概要
症例呈示
症例は48歳,男性。他院呼吸器内科医より,抗ヒスタミン薬無効のアレルギー性鼻炎に対する治療目的で紹介された。気管支喘息にて吸入ステロイド薬で治療中で,ロキソニン®で喘息発作をきたした既往があった。
鼻内所見は両側とも鼻茸で充満しており,CT所見では汎副鼻腔炎を認めた(図1)。血液検査でダニ特異的IgE抗体が陽性であったが,鼻閉と嗅覚障害が主たる鼻症状で,アスピリン喘息に伴う慢性好酸球性副鼻腔炎と診断した。
症例は48歳,男性。他院呼吸器内科医より,抗ヒスタミン薬無効のアレルギー性鼻炎に対する治療目的で紹介された。気管支喘息にて吸入ステロイド薬で治療中で,ロキソニン®で喘息発作をきたした既往があった。
鼻内所見は両側とも鼻茸で充満しており,CT所見では汎副鼻腔炎を認めた(図1)。血液検査でダニ特異的IgE抗体が陽性であったが,鼻閉と嗅覚障害が主たる鼻症状で,アスピリン喘息に伴う慢性好酸球性副鼻腔炎と診断した。
参考文献
1)重田泰史・他:内視鏡下鼻内手術における術中副損傷および術後合併症の検討.日耳鼻115:22-28,2012
2)出島健司:好酸球性副鼻腔炎の治療.JOHNS 27:871-874,2011
3)出島健司:アスピリンを伴う副鼻腔炎の手術と周術期の管理—私はこうしている.MB ENT 46:39-45,2005
4)Fokkens W, et al:European position paper on rhinosinusitis and nasal polyps 2012. Rhinol Suppl 23:1-298, 2012
掲載誌情報