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文献概要
増刊号 こんなときの対応法がわかる 耳鼻咽喉科手術ガイド Ⅳ.喉頭・下咽頭の手術
下咽頭癌:喉頭温存下咽頭部分切除術
著者: 松浦一登1
所属機関: 1宮城県立がんセンター頭頸部外科
ページ範囲:P.243 - P.247
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59歳,男性。下咽頭癌・輪状後部型T2N2bM0,Stage ⅣA。腫瘍は左披裂部〜PCを主座として左梨状陥凹,右披裂部に広がっていた。反回神経麻痺は認めなかった。また,左上・中深頸リンパ節に転移を認めた(図1)。既往歴として,食道癌にて54歳,55歳時に内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)を施行されている。喫煙歴は20本/35年,飲酒歴は2合×39年であった。
職業は教師であるが,俳人でもあり俳句の指導をしている。そのため声は絶対に残したいという希望があった。またテレビ講師が予定されていたことから,外見が大事であることや長期間の入院生活は避けたいとの要望があった。
59歳,男性。下咽頭癌・輪状後部型T2N2bM0,Stage ⅣA。腫瘍は左披裂部〜PCを主座として左梨状陥凹,右披裂部に広がっていた。反回神経麻痺は認めなかった。また,左上・中深頸リンパ節に転移を認めた(図1)。既往歴として,食道癌にて54歳,55歳時に内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)を施行されている。喫煙歴は20本/35年,飲酒歴は2合×39年であった。
職業は教師であるが,俳人でもあり俳句の指導をしている。そのため声は絶対に残したいという希望があった。またテレビ講師が予定されていたことから,外見が大事であることや長期間の入院生活は避けたいとの要望があった。
参考文献
1)松浦一登・他:下咽頭癌と喉頭癌の治療を今改めて考える—喉頭部分切除術および下咽頭喉頭部分切除術の適応拡大を目指して.頭頸部癌32:321-327,2006
2)松浦一登:下咽頭・頸部食道癌に対する機能温存手術—外切開による喉頭温存手術.耳喉・頭頸86:842-849,2014
3)松浦一登・他:喉頭温存・下咽頭喉頭部分切除術における切除範囲と再建法について.頭頸部外科19:111-118,2009
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