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特集 All about頭頸部再建—多彩な皮弁を使いこなす! ≪頭頸部再建に用いられる皮弁≫
有茎広背筋皮弁
著者: 兵藤伊久夫1
所属機関: 1愛知県がんセンター中央病院形成外科
ページ範囲:P.474 - P.480
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●頭頸部再建に用いられる有茎皮弁のなかでは,大胸筋皮弁と比較して大きな筋体量が得られる。
●皮弁到達範囲は側頭部まで可能である。
●皮弁採取による機能障害などの犠牲は比較的少ない。
●有茎皮弁として再建に必要な筋体量や皮島を得るためには,側臥位での挙上が望ましい。
●そのため,手術中に2回の体位変換を要する。
●頭頸部再建に用いられる有茎皮弁のなかでは,大胸筋皮弁と比較して大きな筋体量が得られる。
●皮弁到達範囲は側頭部まで可能である。
●皮弁採取による機能障害などの犠牲は比較的少ない。
●有茎皮弁として再建に必要な筋体量や皮島を得るためには,側臥位での挙上が望ましい。
●そのため,手術中に2回の体位変換を要する。
参考文献
1)伊藤 隆:解剖学講義.南山堂,東京,
2)Watanabe K, et al:Anatomical study of latissimus dorsi musculocutaneous flap vascular distribution. J Plast Reconstr Aesthet Surg 63:1091-1098, 2010
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5)Maves MD, et al:Extended latissimus dorsi myocutaneous flap reconstruction of major head and neck defects. Otolaryngol Head Neck Surg 92:551-558, 1984
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7)Cormack GC, et al:The Arterial Anatomy of Skin Flaps Second Edition. Churchill Livingstone, Edinburgh 1994
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