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文献概要
特集① 突発性難聴とその周辺疾患
外リンパ瘻と突発性難聴
著者: 池園哲郎1
所属機関: 1埼玉医科大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.588 - P.592
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●外リンパ瘻診断に生化学的客観的診断法CTP検査が導入された。
●CTP濃度判定のカットオフ値が改訂され,より厳しい基準となった。
●受託検査会社の協力を得て全国約150施設で検査可能となっている。
●外リンパ瘻疑い例の約20%がCTP陽性であった。
●突発性難聴は特発性疾患であるが,その一部の原因として外リンパ瘻が挙げられる。
●手術の治療効果については今後の解析が待たれる。
●外リンパ瘻診断に生化学的客観的診断法CTP検査が導入された。
●CTP濃度判定のカットオフ値が改訂され,より厳しい基準となった。
●受託検査会社の協力を得て全国約150施設で検査可能となっている。
●外リンパ瘻疑い例の約20%がCTP陽性であった。
●突発性難聴は特発性疾患であるが,その一部の原因として外リンパ瘻が挙げられる。
●手術の治療効果については今後の解析が待たれる。
参考文献
1)池園哲郎:外リンパ瘻診断に関する調査研究.厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性聴覚障害に関する調査研究班」 平成26年度総括・分担研究報告書,2015
2)Ikezono T, et al:Cochlin-tomoprotein(CTP), a novel perilymph specific protein and a potential marker for the diagnosis of perilymphatic fistula. Audiol Neurootol 14:338-344, 2009
3)Ikezono T, et al:The performance of Cochoin-tomoprotein detection test in the diagnosis of perilymphatic fistula. Audiol Neurootol 15:168-174, 2010
4)Hornibrook J:Perilymph fistula:fifty years of controversy. ISRN Otolaryngol 2012:281248
5)Friedland DR, et al:A critical appraisal of spontaneous perilymphatic fistulas of inner ear. Am J Otol 20:261-276, 1999
6)Bachmann-Harildstad G, et al:β-trace protein as a diagnostic marker for perilymphatic fluid fistula:a prospective controlled pilot study to test a sample collection technique. Otol Neurotol 32:7-10, 2011
7)池園哲郎:難聴・めまいのバイオマーカーCTPの新展開.Otol Jpn 22:911-917,2012
8)池園哲郎:外リンパ瘻.耳喉頭頸85:242-247,2013
9)Goto F, et al:Perilymph fistula--45 case analysis. Auris Nasus Larynx 28:29-33, 2001
10)神崎 晶・他:内視鏡を用いた外リンパ瘻の診断と治療.Otology Japan 23:889-892,2013
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