耳鼻咽喉科・頭頸部外科88巻12号

2016年11月発行

特集 外来に必須！　外用薬の上手な使い方

《外来処置》

ネブライザー用薬

著者： 齋藤康一郎¹

所属機関： ¹杏林大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲：P.908 - P.912

文献概要

POINT

●「急性副鼻腔炎に対するネブライザー療法の手引き」を参考にする。

●ネブライザーでの投与に保険適応のある薬剤は，抗菌薬，ステロイドともに少ない。

●鼻咽喉疾患に対する各薬剤の有効性を理解したうえでEBMに基づいたネブライザー治療を行う。

参考文献

1）急性副鼻腔炎に対するネブライザー療法の手引き作成委員：急性副鼻腔炎に対するネブライザー療法の手引き　2016年版．金原出版，東京，2016

2）山口宗太・他：エアロゾル療法のガイドラインに向けて 適応となる疾患と薬剤．耳鼻展望55：21-26，2012

3）洲崎春海：上気道のネブライザー療法の有効性．耳鼻展望54：9-16，2011

4）大木幹文：【みみ・はな・のどの局所薬物療法】鼻アレルギーに対する局所薬物療法．ENTONI：13-18，2014

5）藤倉輝道：鼻アレルギーの局所療法・吸入療法 アレルギー性鼻炎におけるネブライザー治療の意義．耳鼻展望53：59-63，2010

6）大木幹文：鼻アレルギーにおけるエアロゾル療法の有用性の検討．耳鼻展望54：43-48，2011

7）大久保はるか：鼻アレルギーの局所療法・吸入療法 鼻アレルギーに対する点鼻療法と携帯型ネブライザー療法の比較．耳鼻展望53：64-69，2010

8）大木幹文・他：鼻アレルギーに対するネブライザー療法の検討．日耳鼻感染症エアロゾル会誌2：74-78，2014

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10）仲野公一：【ここが知りたいアレルギー性鼻炎Q & A】治療　妊娠中や授乳中におけるアレルギー性鼻炎の薬物療法について教えてください．JOHNS 25：433-437，2009

11）馬場駿吉・他：副鼻腔炎に対するCefmenoxime（CMX）鼻科用剤のネブライザー療法による薬効評価．耳鼻と臨37：851-880，1991

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14）鈴木賢二：【病態に基づく副鼻腔炎の治療戦略】慢性副鼻腔炎の治療戦略　保存的治療．JOHNS 22：21-26，2006

15）春名眞一：エビデンスに基づいたエアロゾル療法　副鼻腔炎の術後治療としてのエアロゾル療法．耳鼻展望45：36-40，2002

16）市村恵一：鼻副鼻腔疾患の術後治療におけるネブライザー療法の役割．耳鼻展望52：3-8，2009

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18）石塚洋一：耳鼻咽喉科における吸入療法．日小児呼吸器会誌19：71-79，2008

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20）鈴木元彦，他：副鼻腔自然口開放処置の重要性　副鼻腔自然口開放処置の有用性について　細菌学的検討とネブライザーの到達度を中心に．日鼻科会誌41：116-117，2002

21）川本将浩：耳鼻咽喉科処置の有用性　慢性副鼻腔炎における副鼻腔自然口開大処置，ネブライザー．耳鼻臨床101：640-641，2008

22）齋藤康一郎：【耳鼻咽喉科処方マニュアル】耳・鼻・喉の感染症/炎症《扁桃・喉頭》急性喉頭炎．耳喉頭頸88：144-146，2016

23）上原奈津美・他：【みみ・はな・のどの局所薬物療法】咽頭・扁桃疾患に対する局所薬物療法．ENTONI：40-45，2014

24）齋藤康一郎：【急患・急変対応マニュアル-そのとき必要な処置と処方】夜間・救急外来での疾患鑑別法 音声障害．耳喉頭頸85：102-110，2013

25）Fitzgerald D, et al：Nebulized budesonide is as effective as nebulized adrenaline in moderately severe croup. Pediatrics 97：722-725, 1996