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特集 外来に必須! 外用薬の上手な使い方 《鼻科領域》
鼻出血用外用薬
著者: 吉川衛1
所属機関: 1東邦大学医療センター大橋病院 耳鼻咽喉科学講座
ページ範囲:P.932 - P.934
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●鼻出血用外用薬のよい適応は,キーゼルバッハ部位のような視認しやすい部位からの,拍動性ではない少量の鼻出血である。
●鼻出血用外用薬としては,粘膜を変性させて止血する腐食薬と,種々の作用機序をもつ局所止血薬がある。
●腐食薬による止血では,綿棒で塗布する際に出血点以外の正常鼻粘膜や鼻入口部の皮膚を腐食させないよう注意しなければならない。
●局所止血薬のなかには非常に強力な止血効果を有する製剤もあるが,過信は禁物である。
●鼻出血用外用薬のよい適応は,キーゼルバッハ部位のような視認しやすい部位からの,拍動性ではない少量の鼻出血である。
●鼻出血用外用薬としては,粘膜を変性させて止血する腐食薬と,種々の作用機序をもつ局所止血薬がある。
●腐食薬による止血では,綿棒で塗布する際に出血点以外の正常鼻粘膜や鼻入口部の皮膚を腐食させないよう注意しなければならない。
●局所止血薬のなかには非常に強力な止血効果を有する製剤もあるが,過信は禁物である。
参考文献
1)小川浩司:トリクロール酢酸・硝酸銀の塗布療法.JOHNS 18:1931-1933,2002
2)加瀬康弘:耳鼻咽喉科で主に用いられる治療薬とその使い方 止血薬.JOHNS 31:1137-1139,2015
3)寶地信介・他:焼灼法による鼻出血処置.MB ENT 98:18-21,2009
4)島田 均:鼻出血止血法.JOHNS 15:631-635,1999
5)石井正則:鼻出血の保存的治療.JOHMS 16:1625-1628,2000
6)佐久間康徳,他:鼻炎.MB ENT 92:76-81,2008
7)南 和彦:鼻出血の診療のポイントは? JOHNS 30:905-908,2014
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