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原著
外耳道癌における中耳温存手術10例の検討
著者: 金丸朝子1 齊藤祐毅1 小村豪1 蝦原康宏1 柿木章伸1 朝蔭孝宏1 山岨達也1
所属機関: 1東京大学医学部付属病院耳鼻咽喉・聴覚音声外科
ページ範囲:P.147 - P.151
文献購入ページに移動側頭骨悪性腫瘍は比較的稀な疾患であり,発生頻度は100万人に1人であると報告されているが外耳道原発の癌はさらに少なく1)日常診療で遭遇することは稀である。初期の外耳道癌は難治性外耳道炎などの炎症性疾患と鑑別困難で,早期診断が難しいことが多く2),統一された病期分類や手術方法は定まっていない。また,われわれの渉猟しえた範囲において本邦で外耳道癌根治切除後の聴力予後を検討した報告はない。今回われわれは,比較的早期の外耳道癌に対して中耳温存手術を施行した10症例を後向きに検討した。
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