文献詳細
特集 新しい指定難病制度を理解する
≪耳鼻咽喉科領域の指定難病≫
文献概要
POINT
●シェーグレン症候群は指定難病制度の疾患群のうちの1つであり,耳鼻咽喉科医も理解しておくことが必要である。
●耳鼻咽喉科受診の多くはドライマウス,耳下腺炎の症状,他科からのシアログラフィー検査や口唇腺の生検依頼などである。
●本疾患の診断基準は国により異なり,わが国の診断基準は欧米のそれと共通点があるものの,異なっている項目も存在する。現状は1999年の改定診断基準に基づくが,将来はさらに改定される可能性がある。
●本稿では,本疾患の概要と海外の診断基準との比較,指定難病制度にかかわるサポート内容,重症度の判定,評価基準について解説した。
●シェーグレン症候群は指定難病制度の疾患群のうちの1つであり,耳鼻咽喉科医も理解しておくことが必要である。
●耳鼻咽喉科受診の多くはドライマウス,耳下腺炎の症状,他科からのシアログラフィー検査や口唇腺の生検依頼などである。
●本疾患の診断基準は国により異なり,わが国の診断基準は欧米のそれと共通点があるものの,異なっている項目も存在する。現状は1999年の改定診断基準に基づくが,将来はさらに改定される可能性がある。
●本稿では,本疾患の概要と海外の診断基準との比較,指定難病制度にかかわるサポート内容,重症度の判定,評価基準について解説した。
参考文献
1)住田孝之・他:シェーグレン症候群の診断と治療マニュアル.第2版.日本シェーグレン症候群学会編.診断と治療社,東京,2014,pp2-21
2)Shiboski SC:American College of Rheumatology classification criteria for Sjögren's syndrome, et al:a data-driven, expert consensus approach in the Sjögren's international Collaborative Clinical Alliance cohort. Arthritis Care Res 64:475-487, 2012
掲載誌情報