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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科88巻5号

2016年04月発行

増刊号 耳鼻咽喉科処方マニュアル

3.耳・鼻・喉の感染症/炎症 《中耳》

急性中耳炎

著者: 泰地秀信1

所属機関: 1東京都済生会中央病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.91 - P.95

文献概要

処方のPoint

・急性中耳炎は薬剤耐性菌の増加による難治化および遷延・反復が問題になっており,エンピリックな初期治療薬として抗菌スペクトルの広い抗菌薬が選択されがちである。しかし,高用量のアモキシシリンはペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)にも感受性があり,ほとんどの急性中耳炎に有効である。

・わが国のアモキシシリンの標準使用量は少ないのでペニシリンは弱いと思われがちであるが,実際にはペニシリンは強い抗菌作用を持つ。

・抗菌薬による治療を行うのであれば十分量をしっかり投与すること(高用量短期間投与)が原則である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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