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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科88巻5号

2016年04月発行

増刊号 耳鼻咽喉科処方マニュアル

7.難聴・めまい

前庭神経炎・蝸牛神経炎

著者: 將積日出夫1

所属機関: 1富山大学大学院医学薬学研究部耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座

ページ範囲:P.242 - P.245

文献概要

処方のPoint

《前庭神経炎》

・発作期:安静を保ち,抗めまい薬,内耳循環改善薬,制吐薬,抗不安薬などを使用する。嘔気・嘔吐を伴う場合には経口投与は困難なため,点滴治療を行う。

・慢性期:抗めまい薬,内耳循環改善薬,抗不安薬,ビタミン薬などの経口投与を行う。

《蝸牛神経炎(突発性難聴)》

 ステロイド薬,内耳循環改善薬,ビタミン薬の投与を行う。点滴治療および経口投与のいずれかを選択する。

参考文献

1)小松崎篤,他:めまいの診断基準化のための資料—1987年めまいの診断基準化委員会答申書.Equilibrium Res 47:245-273,1988
2)立木 孝,他:風邪に併発する急性感音難聴—蝸牛神経炎.日耳鼻73:1874-1884,1970
3)佐野 肇:蝸牛神経炎・前庭神経炎.耳喉頭頸83:240-244,2011
4)厚生労働省難治性疾患克服研究事業,前庭機能異常に関する調査研究班,2008〜2010度(編):メニエール病診療ガイドライン—2011年度.金原出版,2011
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6)服部政夫,他:突発性難聴に対するピロカルピン・クールの効用について.Audiol Jpn 14:461-462,1971
7)橋本 省,他:神経腫脹が確認された蝸牛神経炎.Audiol Jpn 45:387-388,2002
8)森山 寛,他(編):今日の耳鼻咽喉科頭頸部外科治療指針.第3版,医学書院,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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