文献詳細
増刊号 耳鼻咽喉科処方マニュアル
10.頭頸部がん
文献概要
処方のPoint
・化学療法のレジメンで主に用いられるシスプラチン(CDDP)は,悪心・嘔吐の発症割合が急性・遅発性ともに90%以上生じる高度催吐性リスクの薬剤である。悪心・嘔吐は抗がん剤の治療コンプライアンスを妨げる大きな要因であり,積極的な制吐薬の投与が必要である。
・腎毒性を有するCDDPの投与時には,腎保護のために大量補液が必要である。
・長期間にわたる疼痛コントロールに非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を用いるのは禁忌と考えるべきである。
・セツキシマブは最小度催吐性リスク(催吐頻度10%未満)であり,食欲不振・骨髄毒性を有さない一方,痤瘡様皮疹,爪囲炎などの皮膚障害,下痢,低マグネシウム血症,脱毛,倦怠感,infusion reactionなどがあり,従来の抗がん剤とは異なる管理が必要となる。
・化学療法のレジメンで主に用いられるシスプラチン(CDDP)は,悪心・嘔吐の発症割合が急性・遅発性ともに90%以上生じる高度催吐性リスクの薬剤である。悪心・嘔吐は抗がん剤の治療コンプライアンスを妨げる大きな要因であり,積極的な制吐薬の投与が必要である。
・腎毒性を有するCDDPの投与時には,腎保護のために大量補液が必要である。
・長期間にわたる疼痛コントロールに非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を用いるのは禁忌と考えるべきである。
・セツキシマブは最小度催吐性リスク(催吐頻度10%未満)であり,食欲不振・骨髄毒性を有さない一方,痤瘡様皮疹,爪囲炎などの皮膚障害,下痢,低マグネシウム血症,脱毛,倦怠感,infusion reactionなどがあり,従来の抗がん剤とは異なる管理が必要となる。
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