文献詳細
原著
気管切開術に縦隔気腫,皮下気腫,気胸を合併した1例
著者: 石原明子1 融衆太2 横山和明3 大野玲4 児玉真5
所属機関: 1新渡戸記念中野総合病院耳鼻咽喉科 2新渡戸記念中野総合病院神経内科 3新渡戸記念中野総合病院麻酔科 4新渡戸記念中野総合病院外科 5東京医科歯科大学病理部
ページ範囲:P.519 - P.523
文献概要
外科的気管切開術や経皮的気管切開術は,日々の臨床において広く行われている手技である。合併症で比較的頻度の高いものには,感染,術後出血,気管孔肉芽や狭窄,皮下気腫や縦隔気腫,カニューレ関連(自己抜去,痰閉塞,カフ圧)などがある。稀な合併症として,気管腕頭動脈瘻,気胸などが報告されている。
今回,外科的気管切開術施行直後に突然の換気困難を呈し,皮下気腫・縦隔気腫・右気胸を発症した症例を経験したので報告する。
参考文献
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