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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科88巻8号

2016年07月発行

特集 もう困らない! 異物摘出マニュアル

鼻腔・副鼻腔異物

著者: 梅木寛1

所属機関: 1嬉野医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.552 - P.559

文献概要

POINT

●鼻腔異物のほとんどが10歳以下の幼少児例である。

●副鼻腔異物は鼻腔異物に比べると稀である。鼻腔異物とは異なり成人に多くみられる。

●ボタン型電池による異物は早急に摘出する。可能であれば蒸留水による鼻洗浄を行う。

●難治性の副鼻腔炎の原因として鼻・副鼻腔異物も疑う。

●視診による診断が困難な場合には,CTやMRIなどの画像検査が有用である。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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