文献詳細
特集 もう困らない! 異物摘出マニュアル
文献概要
POINT
●鼻腔異物のほとんどが10歳以下の幼少児例である。
●副鼻腔異物は鼻腔異物に比べると稀である。鼻腔異物とは異なり成人に多くみられる。
●ボタン型電池による異物は早急に摘出する。可能であれば蒸留水による鼻洗浄を行う。
●難治性の副鼻腔炎の原因として鼻・副鼻腔異物も疑う。
●視診による診断が困難な場合には,CTやMRIなどの画像検査が有用である。
●鼻腔異物のほとんどが10歳以下の幼少児例である。
●副鼻腔異物は鼻腔異物に比べると稀である。鼻腔異物とは異なり成人に多くみられる。
●ボタン型電池による異物は早急に摘出する。可能であれば蒸留水による鼻洗浄を行う。
●難治性の副鼻腔炎の原因として鼻・副鼻腔異物も疑う。
●視診による診断が困難な場合には,CTやMRIなどの画像検査が有用である。
参考文献
1)和田伊佐雄・他:鼻腔異物の臨床統計的研究.日耳鼻103:1212-1217,2000
2)西浦勇夫:開業21年間異物症例の検討.耳喉頭頸67:155-160,1995
3)松井利憲・他:当院における異物症例の臨床的観察.耳鼻臨床89:95-101,1996
4)湯田厚司・他:外耳道・鼻内異物の統計的観察.耳鼻臨床85:627-633,1992
5)鈴木 衛・他:鼻腔異物.耳喉頭頸63:837-840,1991
6)肥塚 泉・他:鼻・副鼻腔異物.MB ENT 96:43-48,2008
7)関 博之・他:鼻・副鼻腔の異物.JOHNS 9:41-44,1993
8)谷口紀子・他:ボタン型アルカリ電池の小児鼻腔異物例.耳鼻臨床108:121-125,2015
9)山口宗太・他:ボタン型リチウム電池による鼻腔異物の1例—ボタン電池の危険性.小児耳31:7-11,2010
10)山下 衛:直流低電圧による化学熱傷—ボタン型電池の例.医のあゆみ126:957-959,1983
11)工藤典代・他:小児鼻処置の工夫.MB ENT 113:40-46,2010
12)河原 康・他:咬筋内植物異物の1例—CTおよびMRI所見について—.愛院大歯誌39:193-197,2001
13)岸本 曜:咬筋内木片異物例.耳鼻臨床96:549-552,2003
14)佐野光仁:耳鼻咽喉科領域の異物—的確な診断—.MB ENT 96:1-9,2008
15)Kinger JR, et al:Nasal foreign body removal in children. Pediatr Emerq care 24:785-792, 2008
16)大橋晋吾・他:電池鼻腔内異物(ボタン型アルカリ電池)の一症例およびその極小障害に関する実験的研究.日耳鼻96:387-393,1993
17)重田芙由子・他:鼻中隔穿孔をきたした小児のボタン型アルカリ電池異物例.耳鼻臨床101:679-683,2008
18)Takasaki K, et al:Fifty-four wooden toothpicks in the nasal cavity. Otolaryngol Head Neck Surg 132:669-670, 2005
19)山田 理・他:興味ある鼻腔異物2症例.耳喉頭頸60:483-485,1988
20)山本哲夫・他:鼻涙管鼻腔異物(涙管ブジー)の1例.耳喉53:437-438,1981
21)辻 久茂・他:外傷性副鼻腔異物.JOHNS 5:255-261,1989
22)畠山好央・他:長期間診断に至らなかった鼻腔異物例.耳鼻臨床95:345-348,2002
23)山田弘之:鼻腔・副鼻腔異物.耳鼻頭頸77:277-281,2005
24)高崎賢治・他:副鼻腔異物,鼻腔異物の2症例.日鼻誌43:364,2004
25)藤田浩志・他:眼症状を呈した篩骨洞木片異物の症例.耳喉58:203-207,1986
26)内田 豊:鼻副鼻腔外傷による硬膜損傷と髄液漏.耳展18:9-16,1975
27)山西貴大・他:内視鏡下に摘出した上顎洞異物例.耳鼻臨床92:1101-1105,1999
掲載誌情報