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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科88巻8号

2016年07月発行

特集 もう困らない! 異物摘出マニュアル

喉頭・気管・気管支異物

著者: 櫻井一生1

所属機関: 1藤田保健衛生大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.568 - P.575

文献概要

POINT

●喉頭・気管・気管支異物は,生命にかかわる重篤な状態に陥ることがある疾患であり,早期に診断,治療する必要がある。

●喉頭・気管・気管支異物の診断には,まず疑うことが重要であり,注意深い病歴の聴取,胸部の聴診が必要である。

●小児の気管・気管支異物はX線透過性異物が多く,胸部単純X線検査では直接異物を確認することはできないが,Holzknecht's signは診断に有用である。

●胸部CT検査は,X線透過性異物の描出も可能であり,診断が困難な例には有用である。

●早期診断のためには,気管・気管支異物を疑ったら,ためらわず内視鏡にて気管内を観察することが必要である。

●喉頭・気管・気管支異物の摘出には術中,術後の気道管理が重要であり,異物摘出術は他科との連携を含め,万全な準備のうえに行うべきである。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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