文献詳細
特集 頸部腫瘤を見極める
文献概要
POINT
●詳細かつ的確な医療面接を行うことが唾液腺腫脹の鑑別診断にとって重要である。
●視診および触診では,耳下腺もしくは顎下腺のみの腫脹か,両者の腫脹か,また片側性の腫脹か両側性の腫脹か,に注意が必要である。
●腫瘍性病変かどうか,また腫瘍性病変なら悪性腫瘍かどうか,に注意が必要である。
●唾液腺局所の疾患のみでなく,全身性疾患の部分症状の可能性も念頭に置く必要がある。
●薬物療法の対象疾患か,手術加療が必要な疾患か見極める必要がある。
●結核,AIDS,MALTリンパ腫,サルコイドーシスなどの希少疾患も忘れてはならない。
●詳細かつ的確な医療面接を行うことが唾液腺腫脹の鑑別診断にとって重要である。
●視診および触診では,耳下腺もしくは顎下腺のみの腫脹か,両者の腫脹か,また片側性の腫脹か両側性の腫脹か,に注意が必要である。
●腫瘍性病変かどうか,また腫瘍性病変なら悪性腫瘍かどうか,に注意が必要である。
●唾液腺局所の疾患のみでなく,全身性疾患の部分症状の可能性も念頭に置く必要がある。
●薬物療法の対象疾患か,手術加療が必要な疾患か見極める必要がある。
●結核,AIDS,MALTリンパ腫,サルコイドーシスなどの希少疾患も忘れてはならない。
参考文献
1)井口広義・他:副耳下腺腫瘍の臨床的検討.日耳鼻116:1300-1307,2013
2)角南俊也・他:小唾液腺,副唾液腺,異所性唾液腺腫瘍の画像診断.臨放59:642-656,2014
3)下山久美子・他:シェーグレン症候群における口唇小唾液腺生検に関する検討.日臨免疫会誌32:53-60,2009
4)吉原俊雄:唾液腺結核.ENTONI 130:55-58,2011
5)岡 良和・他:当科におけるHIV感染症・AIDS症例の臨床的検討.日耳鼻感染症研会誌31:149-152,2013
6)藤 賢史:シェーグレン症候群と悪性リンパ腫.耳鼻と臨60:158-161,2014
7)藤原圭志・他:Heerfordt症候群と考えられた2症例.Facial Nerv Res 34:42-44,2014
8)武田泰典:唾液腺症.唾液腺腫瘍アトラス,日本唾液腺学会(編).金原出版,東京,2005,p168
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