文献詳細
特集 めまい診療のNew Trend
《主要なめまい疾患の動向》
文献概要
POINT
●心因性めまいは精神疾患の一症状としてめまい・ふらつきを起こしている場合と器質的前庭疾患に続発して不安障害やうつを起こしている場合の2つに分けられる。
●心因性めまいの診断には心理テストが有用である。
●めまいの治療では前庭疾患に対する治療だけでなく,原因となる精神疾患,ストレスにも注意を払う必要がある。
●ベンゾジアゼピン系睡眠薬,抗不安薬の漫然とした長期投与は避けるべきである。
●心因性めまいの治療には,精神科,心療内科との連携が必要である。
●心因性めまいは精神疾患の一症状としてめまい・ふらつきを起こしている場合と器質的前庭疾患に続発して不安障害やうつを起こしている場合の2つに分けられる。
●心因性めまいの診断には心理テストが有用である。
●めまいの治療では前庭疾患に対する治療だけでなく,原因となる精神疾患,ストレスにも注意を払う必要がある。
●ベンゾジアゼピン系睡眠薬,抗不安薬の漫然とした長期投与は避けるべきである。
●心因性めまいの治療には,精神科,心療内科との連携が必要である。
参考文献
1)堀井 新:めまいと環境 めまいとストレス バラニー学会新分類と心因性めまい,メニエール病をめぐって Equilibrium Res 75:33-40,2016
2)堀井 新:心因性めまいの分類(バラニー学会案)と治療.耳鼻臨床108:821-827,2015
3)堀井 新:心因性めまい 病態と治療.脳21 17:330-336,2014
4)清水謙祐・他:心因性めまいと精神疾患の検討.Equilibrium Res 71:96-102,2016
5)増田圭奈子・他:めまいの問診票の有用性の検討 Equilibrium Res 63:555-563,2004
6)五島史行:精神疾患とめまい.ENTONI 177:8-16,2015
7)藤澤大介・他:日本語版自己記入式簡易抑うつ尺度(日本語版QIDS-SR)の開発.ストレス科学25:43-52,2010
8)Horii A, et al:Effects of Fluvoxamine on anxiety, depression, and subjective handicaps of chronic dizziness patients with or without neuro-otologic disease. J Vestib Res 17:1-8, 2007
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10)櫻井 準・他:耳鼻咽喉科領域における抗うつ薬の使い方 耳喉頭頸84:193-197,2012
11)中山明峰・他:心因性めまいに対する抗めまい薬update.ENTONI 162:31-36,2014
掲載誌情報