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特集 レーザー治療の最前線—コツとピットフォール
耳鼻咽喉科領域におけるレーザー治療
著者: 櫻井一生1
所属機関: 1藤田保健衛生大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.770 - P.775
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●1961年にルビーレーザーが網膜剝離に対する光凝固治療に応用されて以降,医療用レーザー装置の開発・発展とともに広く使用されるようになった。
●耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域においては,最初にアルゴンレーザーとCO2レーザーが臨床応用され,その後,半導体レーザー,ルビーレーザー,Nd:YAGレーザー,Ho:YAGレーザー,KTP/YAGレーザーなどが使用されるようになった。
●同領域では,主にレーザーのもつ,切開・凝固・蒸散の特性をいかした低侵襲手術に幅広く利用されている。
●レーザーを安全かつ適切に臨床応用するためには,このようなレーザー光の光学特性をよく理解する必要がある。また使用に当たっては,保守管理を定期的に行う,機器の仕様を正確に把握する,十分な安全対策を施す,手術適応を考慮することが重要である。
●1961年にルビーレーザーが網膜剝離に対する光凝固治療に応用されて以降,医療用レーザー装置の開発・発展とともに広く使用されるようになった。
●耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域においては,最初にアルゴンレーザーとCO2レーザーが臨床応用され,その後,半導体レーザー,ルビーレーザー,Nd:YAGレーザー,Ho:YAGレーザー,KTP/YAGレーザーなどが使用されるようになった。
●同領域では,主にレーザーのもつ,切開・凝固・蒸散の特性をいかした低侵襲手術に幅広く利用されている。
●レーザーを安全かつ適切に臨床応用するためには,このようなレーザー光の光学特性をよく理解する必要がある。また使用に当たっては,保守管理を定期的に行う,機器の仕様を正確に把握する,十分な安全対策を施す,手術適応を考慮することが重要である。
参考文献
1)渥美和彦:レーザー医学の歴史からみた現代の課題と未来の方向.JOHNS 10:723-729,1994
2)大城貴史・他:医用レーザー機器開発の歴史および臨床応用に対する提言.日本レーザー医会誌36:494-498,2016
3)中島章夫:レーザー医療の基礎と安全.日本レーザー医学会安全教育委員会(編),Ⅱ章,アトムス,東京,2016
4)池田勝久:「耳鼻咽喉科・頭頸部外科におけるレーザー治療」の特集によせて.日本レーザー医会誌30:146,2009
5)池田勝久:耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域のおけるレーザー医療の果たす役割.耳鼻咽喉科診療プラクティス 10.耳鼻咽喉科・頭頸部外科のレーザー治療,文光堂,東京,2002,pp2-15
6)荒井恒憲:医用レーザー装置と使用上の安全対策—生体作用の観点から—.ENTONI 29:1-7,2003
7)西崎和則:レーザーを用いた耳科手術.日本レーザー医会誌30:147-151,2009
8)中尾善亮:耳科領域でのレーザー治療—中耳手術—.ENTONI 29:8-12,2003
9)中之坊学:アレルギー性鼻炎・肥厚性鼻炎.耳鼻咽喉科診療プラクティス 10.耳鼻咽喉科・頭頸部外科のレーザー治療,文光堂,東京,2002,pp38-41
10)斉藤武久:口腔・咽頭領域におけるレーザー治療.日本レーザー医会誌30:152-158,2009
11)塩谷彰浩:喉頭・気管領域におけるレーザー治療.日本レーザー医会誌30:159-164,2009
12)千年俊一・他:マイクロマニピュレーターを用いた顕微鏡下炭酸ガスレーザー手術.日気食会報67:165-168,2016
13)松崎洋海・他:喉頭鏡下喉頭手術におけるHo:YAGレーザーの臨床応用.喉頭28:1-4,2016
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