icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科89巻10号

2017年09月発行

特集 レーザー治療の最前線—コツとピットフォール

《耳・鼻領域》

鼻アレルギー治療とレーザー治療

著者: 太田伸男1 鈴木祐輔2 東海林史1

所属機関: 1東北医科薬科大学耳鼻咽喉科 2山形大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.794 - P.801

文献概要

POINT

●アレルギー性鼻炎のうち,重症の花粉症,最重症のくしゃみ・鼻漏型および鼻閉・充全型では,手術療法も推奨されている。

●アレルギー性鼻炎に用いられるレーザーには,CO2レーザー,Diodeレーザー,KTPレーザー(Nd:YAGレーザー),Ho:YAGレーザー,アルゴンプラズマ,超音波振動ナイフ(ハーモニックスカルペル,ソノサージ),ラジオ波凝固装置(コブレーター)がある。

●レーザー手術を行う際には,その適応と特徴を十分に理解し,使用するレーザーの特性に合わせた照射法を選択することが重要である。

●また,レーザー治療を行うには,患者のみならず,術者や周囲の医療スタッフに対する合併症予防にも十分配慮する必要がある。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2019年9月)。

参考文献

1)大山 勝:耳鼻咽喉科レーザー医療の新しい展開.金原出版,東京,1997
2)佐藤公則:鼻アレルギーに対する内視鏡レーザー手術.耳鼻臨床90:1009-1012,1997
3)鈴木博昭:高出力半導体レーザーシステムの内視鏡治療への応用.日レ医誌14:21-25,1993
4)荒井恒憲:新しい医用レーザー装置.JOHNS 10:737-741,1994
5)池田勝久:Ho:YAGレーザーと内視鏡下鼻内手術.耳鼻臨床88:1427-1431,1995
6)川村繁樹:下鼻甲介レーザー手術 術後7年の遠隔成績.日鼻誌38:117-121,1999
7)菊地正弘 他:アレルギー性鼻炎に対するレーザー蒸散術—アンケートによる長期予後評価.耳鼻臨床97:31-36,2004
8)久保伸夫:切開凝固機器の適応と特徴.耳鼻咽喉科診療プラクティス1 鼻科手術支援機器のUp to Date,文光堂,東京,2000,pp94-96
9)中之坊学:鼻アレルギーのレーザー手術に関する研究.耳鼻臨床77:1-21,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら