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特集② 知っておきたい耳鼻咽喉科の在宅医療
文献概要
Point
●慢性的に誤嚥が続いている軽度嚥下機能低下例では,患者自身はむせの自覚はないものの食事時間は延長し,食事量に変化がないにもかかわらず体重減少を生じていることが多い。
●オフィスで効率よく短時間で嚥下機能評価をするには,兵頭スコアを使用するのが一番よい。
●慢性的に誤嚥が続いている軽度嚥下機能低下例では,患者自身はむせの自覚はないものの食事時間は延長し,食事量に変化がないにもかかわらず体重減少を生じていることが多い。
●オフィスで効率よく短時間で嚥下機能評価をするには,兵頭スコアを使用するのが一番よい。
参考文献
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7)西山耕一郎・他:耳鼻咽喉科外来における嚥下障害対応法の試み.日気食会報68:104-106,2017
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15)日本耳鼻咽喉科学会(編):嚥下障害診療ガイドライン-耳鼻咽喉科外来における対応.金原出版,東京,2012
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