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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科89巻12号

2017年11月発行

文献概要

特集 知っておきたい難治性副鼻腔疾患の診療

副鼻腔疾患—診療の変遷と最近の動向

著者: 菊地茂1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.962 - P.967

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POINT

●急性鼻副鼻腔炎,副鼻腔真菌症に関しては多くのエビデンスのもとに診療ガイドラインが示されている。

●内視鏡下副鼻腔手術の発展により,慢性副鼻腔炎の治療に対してのみならず,多くの鼻副鼻腔疾患や頭蓋底疾患に対して内視鏡手術の適応が拡大している。

●急性鼻副鼻腔炎に対するネブライザー療法の手引きが刊行され,ネブライザー療法に関する具体的な実施方法がわかりやすく記載されている。

●好酸球性副鼻腔炎に関する診断基準が示され,侵襲的検査を行わずに好酸球性副鼻腔炎を診断できるようになった。

参考文献

1)日本鼻科学会急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン作成委員会:急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン2010年版.日鼻誌49:143-247,2010
2)菊地 茂,洲崎春海,青木彰彦,他:副鼻腔炎とエリスロマイシン少量長期投与.耳鼻臨床84:41-47,1991
3)切替一郎:鼻科学鼻科学の歴史.新耳鼻咽喉科学,第11版.野村恭也(監),加我君孝(編),南山堂,東京,2013,pp223-236
4)日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会:急性鼻副鼻腔炎に対するネブライザー療法の手引き2016年版.金原出版,東京,2016,pp1-55
5)春名眞一・他:好酸球性副鼻腔炎.耳展44:195-201,2001
6)藤枝重治・他:好酸球性副鼻腔炎の診断基準:JESREC Study.日鼻誌53:75-76,2014
7)藤枝重治・他:好酸球性副鼻腔炎:診断基準ガイドライン(JESREC Study).日耳鼻118:718-735,2015
8)吉川 衛:副鼻腔真菌症の診断と治療.日耳鼻118:629-635,2015
9)深在性真菌症のガイドライン作成委員会:深在性真菌症の診断・治療のガイドライン2014.協和企画,東京,2014,pp42-43
, et al:Diagnosis of allergic fungal sinusitis. Otolaryngol Head Neck Surg 111:580-588, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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