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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科89巻2号

2017年02月発行

特集 こどもの上手な診かた

《主要症候・疾患の診かた》

吃音・言語障害

著者: 菊池良和1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科学

ページ範囲:P.120 - P.124

文献概要

POINT

●診察時には,吃音が出ないことが多い。

●自然回復率は,男児は3年で約6割,女児は3年で約8割である。

●成人になると約4割は社交不安障害に陥るので,発話意欲を損なわないことが大切である。

●180度方向転換した,吃音の歴史的変遷を知っておくことが大切である。

参考文献

1)Ambrose NG, et al.:The genetic basis of persistence and recovery in stuttering. J Speech Lang Hear Res 40:567-580, 1997
2)Howell P, Davis S:Predicting persistence of and recovery from stuttering by the teenage years based on information gathered at age 8 years. J Dev Behav Pediatr. 32:196-205, 2011
3)日本聴能言語士協会講習会実行委員会(著):コミュニケーション障害の臨床2.協同医書出版社,東京2001
4)菊池良和:エビデンスに基づいた吃音支援入門.学苑社,東京,2012
5)Woods S, et al. Psychological impact of the Lidcombe Program of early stuttering intervention. Int J Lang Commun Disord 37:31-40, 2002
6)Reilly S, et al:Natural history of stuttering to 4 years of age:a prospective community-based study. Pediatrics 132:460-467, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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