文献詳細
特集 内視鏡手術の上達ポイント
《咽喉頭・唾液腺領域》
文献概要
POINT
●内視鏡的咽喉頭手術(ELPS)を検討する際には,消化器内視鏡による中下咽頭の観察が重要である。
●内視鏡下手術において,安全かつ効率的に剝離を行うためには,カウンタートラクションが必須である。
●切除範囲が披裂軟骨襞や食道入口部の3/4周以上になると,嚥下障害を起こしやすく,注意が必要である。
●化学放射線治療後のELPSでは創傷治癒が悪いため,特に強い疼痛を訴える患者では,創部の注意深い観察が必要となる。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2019年4月)。
●内視鏡的咽喉頭手術(ELPS)を検討する際には,消化器内視鏡による中下咽頭の観察が重要である。
●内視鏡下手術において,安全かつ効率的に剝離を行うためには,カウンタートラクションが必須である。
●切除範囲が披裂軟骨襞や食道入口部の3/4周以上になると,嚥下障害を起こしやすく,注意が必要である。
●化学放射線治療後のELPSでは創傷治癒が悪いため,特に強い疼痛を訴える患者では,創部の注意深い観察が必要となる。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2019年4月)。
参考文献
1)Chen AM, et al:Comparison of functional outcomes and quality of life between transoral surgery versus definitive chemoradiotherapy for oropharyngeal cancer. Head Neck 37:381-385, 2014
2)佐藤靖夫,大森 泰:咽頭表在癌の内視鏡診断と治療.耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の最新医療,加我君孝・他(編),先端医療技術研究所,東京,2005,pp160-163
3)川久保博文・他:下咽頭癌ESD/ELPS後狭窄の実態と狭窄予防への対策.消化器内視鏡25:688-691,2012
4)川久保博文・他:咽喉頭表在癌に対する内視鏡診断と治療および長期成績.消化器内科55:466-472,2012
5)佐藤靖夫・他:咽喉頭癌に対する経口的切除術 咽喉頭癌に対するELPS偶発症・後遺障害の予防対策PGAシートによる被覆法と練習モデルによるELPSトレーニングの試み.頭頸部癌37:514-519,2011
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