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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科89巻4号

2017年04月発行

特集 内視鏡手術の上達ポイント

《咽喉頭・唾液腺領域》

当科における中下咽頭がんに対する経口内視鏡治療

著者: 浅田行紀1

所属機関: 1宮城県立がんセンター頭頸部外科

ページ範囲:P.340 - P.346

文献概要

POINT

●内視鏡的咽喉頭手術(ELPS)を検討する際には,消化器内視鏡による中下咽頭の観察が重要である。

●内視鏡下手術において,安全かつ効率的に剝離を行うためには,カウンタートラクションが必須である。

●切除範囲が披裂軟骨襞や食道入口部の3/4周以上になると,嚥下障害を起こしやすく,注意が必要である。

●化学放射線治療後のELPSでは創傷治癒が悪いため,特に強い疼痛を訴える患者では,創部の注意深い観察が必要となる。


*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2019年4月)。

参考文献

1)Chen AM, et al:Comparison of functional outcomes and quality of life between transoral surgery versus definitive chemoradiotherapy for oropharyngeal cancer. Head Neck 37:381-385, 2014
2)佐藤靖夫,大森 泰:咽頭表在癌の内視鏡診断と治療.耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の最新医療,加我君孝・他(編),先端医療技術研究所,東京,2005,pp160-163
3)川久保博文・他:下咽頭癌ESD/ELPS後狭窄の実態と狭窄予防への対策.消化器内視鏡25:688-691,2012
4)川久保博文・他:咽喉頭表在癌に対する内視鏡診断と治療および長期成績.消化器内科55:466-472,2012
5)佐藤靖夫・他:咽喉頭癌に対する経口的切除術 咽喉頭癌に対するELPS偶発症・後遺障害の予防対策PGAシートによる被覆法と練習モデルによるELPSトレーニングの試み.頭頸部癌37:514-519,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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