icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科89巻4号

2017年04月発行

文献概要

原著

末梢前庭性めまいと鑑別を要した小脳腫瘍の1症例

著者: 松吉秀武1 山西貴大1 後藤英功1 三輪徹2

所属機関: 1松橋耳鼻咽喉科内科・クリニック 2熊本大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.361 - P.365

文献購入ページに移動
はじめに

 中枢性めまいは,耳鼻咽喉科診療所1)と大学病院2)など施設により頻度のばらつきが大きいものの生命にかかわる可能性があり注意を要する疾患である(図1)。今回,当院にて末梢前庭性めまいを疑い,画像診断,神経学的所見により小脳病変を認めたWaldenströmマクログロブリン血症の1例を経験したので報告する。

参考文献

1)松吉秀武:診療所における良性発作性頭位めまい症の特徴.Equilibrium Res 70:481-488,2011
2)松吉秀武・他:大学病院における最近のめまい症例についての臨床統計.Equilibrium Res 68:208-213, 2009
3)増田圭奈子・他:めまい問診票(和訳Dizziness Handicap Inventory)の有用性の検討.Equiliburium Res 63:555-563, 2004
4)Andrews JC, et al:Vertigo in the hyperviscosity syndrome. Otolaryngol Head Neck Surg. 98:144-149, 1988
5)長山成美・他:意識障害で発症したWaldendtromマクログロブリン血症(Bing-Neel症候群)の一例.日神救急会誌25:29-32, 2013
6)D`Souza A, et al:Waldenstrom macrogloblinemia:the key questions. Br J Haematol. 162:295-303, 2013
7)Keim RJ, et al:Positional nystagmus in association with macroglobulinemia. Ann Otol Rhinol Laryngol 84:223-227, 1975
8)三浦正稔・他:頭位性めまいが主訴であった転移性小脳腫瘍の一例.Equilibriumu Res 72:78-82, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?