文献詳細
文献概要
増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル Ⅰ 聴覚検査
4 乳幼児聴力検査
著者: 吉冨愛1
所属機関: 1東京都立小児総合医療センター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.20 - P.27
文献購入ページに移動●目的
・乳幼児の聴力評価
●対象
・新生児から乳幼児まで
ただし発達が遅れている児では学齢期以降も適応になりうる。被検児の精神発達年齢によって検査方法(BOA,COR,遊戯聴力検査)を選択する。
・聴性行動反応聴力検査(BOA):新生児期〜1歳前後。発達障害や重複障害がある場合は,適用年齢の範囲が広い。
・条件詮索反応聴力検査(COR):6か月〜ピープショウテストや遊戯聴力検査ができるようになる3歳頃まで。発達遅滞児は,刺激音に対する条件付けの成立が遅れるため,発達年齢で10か月頃1)から実施可能。
・遊戯聴力検査:3歳以上。ピープショウテストは,条件付けが可能であれば2歳後半でも適用可能。標準法は,ピープショウテストが可能になり,ヘッドホンの装着が可能になったら。
・乳幼児の聴力評価
●対象
・新生児から乳幼児まで
ただし発達が遅れている児では学齢期以降も適応になりうる。被検児の精神発達年齢によって検査方法(BOA,COR,遊戯聴力検査)を選択する。
・聴性行動反応聴力検査(BOA):新生児期〜1歳前後。発達障害や重複障害がある場合は,適用年齢の範囲が広い。
・条件詮索反応聴力検査(COR):6か月〜ピープショウテストや遊戯聴力検査ができるようになる3歳頃まで。発達遅滞児は,刺激音に対する条件付けの成立が遅れるため,発達年齢で10か月頃1)から実施可能。
・遊戯聴力検査:3歳以上。ピープショウテストは,条件付けが可能であれば2歳後半でも適用可能。標準法は,ピープショウテストが可能になり,ヘッドホンの装着が可能になったら。
参考文献
1)廣田栄子:精神遅滞児の幼児聴力検査.JOHNS 16:167-170,2000
2)中村公枝:小児の聴覚障害.新編言語治療マニュアル.医歯薬出版,東京,2002,pp 179-201
3)田中美郷・他:乳児の聴覚発達検査とその応用.Audiology Japan 21:52-71,1978
4)進藤美津子:新生児・幼小児の難聴—遺伝子診断から人工内耳手術,療育・教育まで.診断と治療社,東京,2014,pp 59-63
5)鈴木篤郎:幼児難聴—特にその早期発見.金原出版,東京,1997,pp1-9
6)加我君孝・他:点頭てんかん症例の聴性行動と聴性脳幹反応.脳と発達13:517-525,1981
7)森田訓子:乳幼児聴力検査.ENTONI 169:56-64,2014
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