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文献概要
増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル Ⅰ 聴覚検査
12 新生児聴覚スクリーニング検査
著者: 仲野敦子1
所属機関: 1千葉県こども病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.74 - P.79
文献購入ページに移動●目的
・先天性難聴児の早期発見
・難聴児の早期発見,早期診断による早期の療育開始
先天性難聴の出現頻度は1000人に1〜2人といわれている。早期に難聴の発見・診断を行い,早期に補聴器装用を開始し療育へ繋げることにより,先天性難聴児の言語発達は良好になる。補聴器を装用しても効果が十分ではない重度難聴児に対する人工内耳手術を1歳で実施するためには,新生児聴覚スクリーニングでの難聴発見が必須となる。
●対象
・理想的には,全新生児が検査対象
新生児期に実施するため,耳鼻咽喉科ではなく,産科または小児科で実施される。産科で入院中に実施されることがほとんどであるが,NICUなどに搬送された場合は,小児科で実施されることもある。現在は,公的補助のない地域が多く,スクリーニング機器を有する産科で出産し,保護者が希望した場合に検査が実施されている。
・先天性難聴児の早期発見
・難聴児の早期発見,早期診断による早期の療育開始
先天性難聴の出現頻度は1000人に1〜2人といわれている。早期に難聴の発見・診断を行い,早期に補聴器装用を開始し療育へ繋げることにより,先天性難聴児の言語発達は良好になる。補聴器を装用しても効果が十分ではない重度難聴児に対する人工内耳手術を1歳で実施するためには,新生児聴覚スクリーニングでの難聴発見が必須となる。
●対象
・理想的には,全新生児が検査対象
新生児期に実施するため,耳鼻咽喉科ではなく,産科または小児科で実施される。産科で入院中に実施されることがほとんどであるが,NICUなどに搬送された場合は,小児科で実施されることもある。現在は,公的補助のない地域が多く,スクリーニング機器を有する産科で出産し,保護者が希望した場合に検査が実施されている。
参考文献
1)泰地秀信:乳幼児難聴の聴覚医学的問題「聴覚検査における問題点」.Audiology Japan 54:185-196,2011
2)日本耳鼻咽喉科学会 福祉医療・乳幼児委員会:新生児聴覚スクリーニングマニュアル—産科・小児科・耳鼻咽喉科医師,助産師・看護師の皆さまへ.松香堂,京都,2016
3)福祉医療・乳幼児委員会全国会議(平成28年1月31日)伊藤壽一・他:平成27年度「新生児聴覚スクリーニング後の精密聴力検査機関実態調査及び1歳児,2歳児の精密聴力検査機関実態調査」に関する報告.日耳鼻119:1074-1080,2016
4)福祉医療・乳幼児委員会(平成28年1月31日)伊藤壽一・他:平成25年度「新生児聴覚スクリーニング後の精密聴力検査機関実態調査」に関する報告.日耳鼻117:746-748,2014
5)南 修司郎・他:新生児聴覚スクリーニングで“pass”と評価されたGJB2遺伝性難聴児13症例の検討.Audiology Japan 55:409-410,2012
6)Nakano A, et al:Cochlear nerve deficiency and associated clinical features in patients with bilateral and unilateral hearing loss. Otol Neurotol 34:554-558, 2013
7)金 玉蓮・他:ABRで難聴が疑われ,発達によりABRが改善あるいは正常化した乳幼児症例.Otol Jpn 16:171-177,2006
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