文献詳細
増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
Ⅰ 聴覚検査 Q & A
Q1 新生児聴覚スクリーニング(NHS)で要精査となった場合の対応は?/Q2 耳閉感の検査の進め方は?/Q3 心因性難聴が疑われた場合の検査の進め方は?/Q4 他覚的聴覚検査はどのように使い分けたらよいでしょうか?/Q5 補聴器適合のために必要な検査は?/Q6 検査結果からみた人工内耳の適応は?
著者: 松島可奈1 仲野敦子1 大石直樹2 佐野肇3 鴫原俊太郎4 西村忠己5 南修司郎6
所属機関: 1千葉県こども病院耳鼻咽喉科 2慶應義塾大学耳鼻咽喉科 3北里大学医療衛生学部 4日本大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科分野 5奈良県立医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科 6独立行政法人国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.100 - P.107
文献概要
生後3か月頃までにABRなどによる精密検査を実施しましょう。精密検査の解釈にあたっては,日常の聴性行動の確認や乳幼児聴力検査の結果も重要です。結果に応じ補聴や療育の開始,もしくは聴力経過観察計画を立てます。
両側高〜重度難聴の場合には,遅くとも生後6か月までに補聴器による聴覚支援が望ましいです。軽〜中等度難聴が疑われる場合にも,定期的な聴力検査,言語発達のフォローなどを行い,個々の状況によって適切な支援を考える必要があります。
参考文献
掲載誌情報