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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科89巻5号

2017年04月発行

増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル

Ⅳ 鼻・副鼻腔の検査 Q & A

Q15 アリナミンテストで潜伏時間や持続時間から障害の回復,予後についてどこまで判定可能でしょうか。/Q16 T & Tオルファクトメトリーで検知閾値と認知閾値の乖離がみられた場合,どう解釈すればよいでしょうか?/Q17 睡眠時無呼吸症候群の患者に鼻・副鼻腔検査を行う意義は?

著者: 三輪高喜1 竹内裕美2

所属機関: 1金沢医科大学耳鼻咽喉科学 2鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野

ページ範囲:P.223 - P.226

文献概要

Answer 三輪高喜

慢性副鼻腔炎による嗅覚障害では,アリナミンテストで10〜15秒以上の持続があれば,高い改善率が見込まれます。ただし,嗅感が発来しなくても改善の見込みがないとは限りません。

参考文献

1)都築建三・他:慢性副鼻腔炎による嗅覚障害に対する内視鏡下副鼻腔手術の治療効果.日鼻誌53:522-527,2014
2)橋本喜輝・他:感冒罹患後嗅覚障害患者の治癒率と病態.日味と匂会誌12:525-528,2005
3)上原 健・他:嗅覚障害症例における嗅覚検査と予後.耳鼻臨床97:25-30,2004
4)中村英生・他:感冒の嗅覚障害.JOHNS 21:1295-1297,2005
5)嶋根俊和・他:アリナミンテストが反応異常でありT & Tオルファトメータで反応のある症例に関する臨床的検討.耳展48:154-159,2005
6)竹尾 哲・他:アリナミンテストに無反応な嗅覚障害例の臨床的検討.日味と匂会誌17:523-526,2010
1)千葉伸太郎・他:閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対するn-CPAP療法と鼻手術の治療効果.耳鼻展望45:114-118,2002
2)Choi JH, et al:Effectiveness of nasal surgery alone on sleep quality, architecture, position and sleep-disordered breathing in obstructive sleep apnea syndrome. Am J Rhinol Allergy 25:338-341, 2011
3)Nakata S, et al:Nasal resistance for determinant factor of nasal surgery in CPAP failure patients with obstructive sleep apnera syndrome. Rhinology 44:296-299, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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