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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科89巻5号

2017年04月発行

文献概要

増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル Ⅵ 腫瘍の検査

2 免疫染色

著者: 伊藤智雄1 山本侑毅1

所属機関: 1神戸大学医学部附属病院病理診断科

ページ範囲:P.275 - P.281

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●目的

・より正確な病理診断

・治療選択

・予後予測

 頭頸部の病理診断は形態を基本としつつも,適切な免疫染色の利用によって,より正確な診断を得ることができる。また,近年は予後予測や治療選択にかかわる免疫染色の重要性も増しており,より正確な知識が求められる。


●対象

 病理検査を行うすべての患者に必要なわけではない。ほとんどの病理診断はHE染色で得られた形態にのみ基づき行われる。病理医の判断で,HE染色のみで診断が難しい場合,例えば低分化な腫瘍,悪性リンパ腫,肉腫などで行われる場合が多い。また,近年は予後予測や治療の選択にかかわるものも増えてきた。

参考文献

1)Ang KK, et al:Human papillomavirus and survival of patients with oropharyngeal cancer. N Engl J Med 363:24-35, 2010
2)Alotaibi AM, et al:Human epidermal growth factor receptor 2(HER2/neu)in Salivary Gland Carcinomas:A Review of Literature. Clin Diagn Res 9:ZE04-08, 2005
3)乳がんHER2検査病理部会:HER2検査ガイド 第4版.http://pathology.or.jp/news/pdf/HER2-150213.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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