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特集 ここが知りたい! 高齢化時代の頭頸部がん診療
退院支援
著者: 中平光彦1
所属機関: 1埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科
ページ範囲:P.624 - P.631
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●これからのわが国を取り巻く高齢がん患者の問題点の1つはその数の多さであり,従来型の医療システムでは機能不全に陥ることが明白である。
●団塊の世代が後期高齢者になる2025年に向けて,「施設」から「地域」へ,「医療」から「介護」へシステムを変更しようという取り組みが,法律の制定や定期的な介護・診療報酬改定を通して行われている。
●頭頸部がん患者は他がん患者と比べその解剖生理学的特性から退院後も継続して医療や介護を要することが多く,入院早期から医師は退院支援チームの一員として患者の退院支援に積極的に関与していくことが求められる。
●これからのわが国を取り巻く高齢がん患者の問題点の1つはその数の多さであり,従来型の医療システムでは機能不全に陥ることが明白である。
●団塊の世代が後期高齢者になる2025年に向けて,「施設」から「地域」へ,「医療」から「介護」へシステムを変更しようという取り組みが,法律の制定や定期的な介護・診療報酬改定を通して行われている。
●頭頸部がん患者は他がん患者と比べその解剖生理学的特性から退院後も継続して医療や介護を要することが多く,入院早期から医師は退院支援チームの一員として患者の退院支援に積極的に関与していくことが求められる。
参考文献
1)Japan society for head and neck cancer cancer registry committee:Report of head and neck cancer registry of Japan, clinical statistics of registered patients, 2003. 頭頸部癌33(supplement):2, 2007
2)Japan society for head and neck cancer cancer registry committee:Report of head and neck cancer registry of Japan, clinical statistics of registered patients, 2003. 頭頸部癌41(supplement):2, 2015
3)厚生労働省,介護施設等の在り方に関する委員会:第1回,資料4,今後の高齢化の進展〜2025年の超高齢社会像.2006,pp1〜4 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0927-8e.pdf(2017年2月閲覧)
4)平成28年版厚生労働白書:人口高齢化を乗り越える社会モデルを考える,第1章我が国の高齢者を取り巻く状況.2016,pp13〜15 http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/dl/1-01.pdf(2017年2月閲覧)
5)平成26年版厚生労働白書:社会保障と税の一体改革について,第2部現下の政策課題への対応.2014,pp250〜260 www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/14/dl/2-00.pdf(2017年2月閲覧)
6)平成24年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)持続可能な介護保険制度及び地域包括ケアシステムのあり方に関する調査研究事業報告書<地域包括ケア研究会>地域包括ケアシステムの構築における今後の検討のための論点.http://www.murc.jp/uploads/2013/04/koukai130423_01.pdf(2017年2月閲覧)
7)地域医療構想策定ガイドライン.http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000088510.pdf(2017年2月閲覧)
8)第309回平成27年10月28日中央社会保険医療協議会,資料,p47 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000102535.pdf(2017年2月閲覧)
9)細川清子・他:病院経営の一翼を担うチーム医療の一員としての連携コーディネート.地域連携入退院在宅支援9:18-24,2016
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