文献詳細
原著
鼓室形成術における経外耳道的内視鏡下手術と顕微鏡下手術の比較
著者: 内田真哉1 出島健司1 越知康子1 村上怜1 村井尚子1 水田康博1
所属機関: 1京都第二赤十字病院 耳鼻咽喉科・気管食道外科
ページ範囲:P.645 - P.649
文献概要
1987年,Thomassinら1)によって硬性内視鏡が耳科領域に持ち込まれて以来,内視鏡単独での手術の普及まで数十年を要した。本邦でもその有用性2)が理解され,現在では死角が少なく低侵襲性な耳科手術として経外耳道的内視鏡下耳科手術3,4)(transcanal endoscopic ear surgery:TEES)が広く行われるようになってきており,当科でも2012年から鼓室形成術に内視鏡を導入している。今回われわれは,内視鏡手術の導入初期での術後成績をTEES群と顕微鏡下耳科手術(microscopic ear surgery:MES)群とに分けて比較検討を行った。
参考文献
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