POINT
●めまいが強いと,そのまま安静を取り続け,めまいが慢性化した難治性の状態に陥る。
●めまい患者では,ふらつきによる不安や転倒の危険を考慮して,発作が激しいときは安静臥床を勧め,座位が可能になれば,座位で体を動かすことを推奨するとよい。
●立位によるめまいリハビリテーション(以下,めまいリハ)を行う際には,周囲に物がない固い平らな場所を確保し,必ず介助者を横に置いて転倒防止に努める。
●めまいの主な原因である前庭機能障害では,めまいリハにより小脳の中枢代償が促進され,回復に大きく寄与する。
●めまいに悩んでいる患者に薬物治療以外の治療法として,めまいリハを是非伝えてほしい。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2019年8月)。