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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科90巻1号

2018年01月発行

特集 こんなときどうする? 術中・術後のトラブル対応

《鼻領域》

ESS中に蝶形骨洞が見つからない

著者: 和田弘太1

所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院耳鼻咽喉科学講座

ページ範囲:P.30 - P.34

文献概要

●こんなとき…

【症例】65歳,男性,右内反性乳頭腫

術前のCTより,蝶形骨洞前壁の分類ではInfra-sella type(図1)であり,Onodi cellの下方に蝶形骨洞が存在していると予想した。また上鼻甲介が後方で右外側に偏倚しているため,右蝶形骨洞自然口も直剪包交よりやや外側方向にあると考えた。そこで視神経を確認してOnodi cellを同定し,蝶形骨洞自然口を開大したのち,外側に蝶形骨洞を拡大開放するプランとしたが,蝶形骨洞が見つからなかった。

参考文献

1)Wormald PJ:Endoscopic Sinus Surgery:Anatomy, Three-dimensional Reconstruction, and Surgical Technique. New York:Thieme Medical Publishers 2007, pp110-114
2)Wang J, et al:Extensions of the sphenoid sinus:a new classification. Neurosurgery 66:797-816, 2010
3)Wada K, et al:Identification of Onodi cell and new classification of sphenoid sinus for endoscopic sinus surgery. Int Forum Allergy Rhinol 5:1068-1076, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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