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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科90巻1号

2018年01月発行

特集 こんなときどうする? 術中・術後のトラブル対応

《鼻領域》

眼窩内側壁が傷ついて脂肪が脱出した

著者: 柳清1

所属機関: 1聖路加国際病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.35 - P.37

文献概要

●こんなとき…

【症例】40歳,白人男性

 繰り返す副鼻腔炎のためESSを施行した。術前の水平断CT所見で篩骨洞は「くびれ型」を呈していた(図1a)。ESSでまず鈎状突起を除去し,次に篩骨胞を処置しようと上向き截除鉗子で篩骨胞と思われる部位を鉗除したところ,黄白色の軟部組織が露出した(図1b)。そこで眼球を押すと軟部組織が動いたため眼窩脂肪と確認できた。

参考文献

1)柳 清:副鼻腔内視鏡手術合併症の回避法・対処法.耳喉頭頸86:561-569,2014
2)鴻 信義:眼窩内側壁損傷.森山 寛・他(編),内視鏡下鼻内副鼻腔手術,医学書院,東京,2015,pp256-263

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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