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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科90巻1号

2018年01月発行

特集 こんなときどうする? 術中・術後のトラブル対応

《鼻領域》

ESS中に髄液漏が生じた

著者: 中丸裕爾1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野

ページ範囲:P.40 - P.41

文献概要

●こんなとき…

 副鼻腔炎にてESSを施行した。炎症が強く出血が多い症例であったが,手術時間の制限があったためデブリッダーを使用し,出血を吸引しながら手術を続けた。手術終盤で出血が少し収まったところで髄液の漏出に気がついた。よく観察すると篩骨洞内側壁(篩板側壁)の骨が広範に欠損し,硬膜にも15mmほどの瘻孔が存在していた。硬膜の瘻孔より拍動性に漏出する髄液が確認できた。

参考文献

1)Wormald PJ:Endoscopic Sinus Surgery. Anatomy, Three-dimensional Reconstruction and Surgical Technique. Thime Medical Pub. Stuttgart, 2008
2)鴻 信義:鼻性髄液漏閉鎖術のコツ.JOHNS 31:215-218,2015
3)大西俊郎・他:内視鏡的副鼻腔手術.メディカルレビュー社,東京,1996
4)伊藤寿一・他:CT読影と基本手技.内視鏡下副鼻腔・頭蓋底手術,医学書院,東京,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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