文献詳細
特集 こんなときどうする? 術中・術後のトラブル対応
《咽頭・喉頭・頭頸部領域》
文献概要
●こんなとき…
【症例】65歳,男性,やや肥満気味
咽頭癌の手術目的に入院した。手術が長時間であったことと,術後頸部の腫れが予想以上に強かったため,術後2日間は気管挿管による人工呼吸器管理とした。創部出血の懸念があったため深部静脈血栓症予防は間欠的空気圧迫法のみとしていた。術後3日目に抜管し,リハビリテーションを開始した。術後4日目にリハビリテーションで歩行を開始した際に,突然の呼吸困難とSpO2低下,頻脈がみられた。
【症例】65歳,男性,やや肥満気味
咽頭癌の手術目的に入院した。手術が長時間であったことと,術後頸部の腫れが予想以上に強かったため,術後2日間は気管挿管による人工呼吸器管理とした。創部出血の懸念があったため深部静脈血栓症予防は間欠的空気圧迫法のみとしていた。術後3日目に抜管し,リハビリテーションを開始した。術後4日目にリハビリテーションで歩行を開始した際に,突然の呼吸困難とSpO2低下,頻脈がみられた。
参考文献
1)肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2009年改訂版)http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf
2)Konstantinides SV, et al:2014 ESC guidelines on the diagnosis and management of acute pulmonary embolism. Eur Heart J 35:3033-3069, 3069a-3069k, 2014
3)Stein PD, et al:Multidetector computed tomography for acute pulmonary embolism. N Engl J Med 354:2317-2327, 2006
4)中村真潮・他:静脈血栓塞栓症の新しい抗凝固療法.静脈学27:335-342,2016
5)Gould MK, et al:Prevention of VTE in nonorthopedic surgical patients:Antithrombotic Therapy and Prevention of Thrombosis, 9th ed:American College of Chest Physicians Evidence-Based Clinical Practice Guidelines. Chest 141(2 Suppl):e227S-e277S, 2012
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