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あとがき
著者: 小川郁
所属機関:
ページ範囲:P.104 - P.104
文献購入ページに移動 2017年11月22〜24日,パシフィコ横浜で第27回日本耳科学会総会・学術講演会を開催させていただきました。本学会は毎年1回,耳科学に関する研究ならびに診療の進歩・普及を図ることを目的に開催されている学会で,日耳鼻学会の関連する学会のなかでも最大の学会の1つです。今年の日本気管食道科学会が第69回,日本聴覚医学会と日本音声言語医学会はいずれも第62回ということを考えますと新しい学会のような印象を受けますが,実は1961年に発足したOto-microsurgery 懇話会の流れを汲む日本臨床耳科学会と,同じ年に発足した内耳生化学懇話会の流れを汲む日本基礎耳科学会の画期的な合併により,1991年に発足したという経緯があります。第1回,第2回は,秋に臨床学会と総会,春に基礎学会が開催されましたが,第3回からは総会・学術講演会を年1回開催するようになり,名実共に日本耳科学会が誕生しました。このように第27回の総会・学術講演会ですが,前身の懇話会も含めると大変歴史のある学会ということができます。近年,耳鼻咽喉科学の領域では学術展開の広がりと細分化によって16の関連学会が学術活動を行っています。このため学会シーズンには毎週のように学会が開催され,臨床・研究活動と学会活動との両立が困難になっています。画期的な合併で誕生した日本耳科学会ですので,今回も他学会との同時開催や会期短縮を試みました。残念ながら同時開催は実現しませんでしたが,学術講演会会期を2日に短縮して開催しました。11名の海外ゲストを招いて行った特別企画講演80題,一般演題197題,ポスター演題136題(計413題)に加えてインストラクションコースを設定するなど,少し窮屈なプログラムになりましたが,2日間各会場は会員で溢れ,コンパクトでかつ活気のある充実した学術講演会になったと思っています。今後,学会の合併や同時開催で臨床・研究活動がさらに活性化することを期待したいと思います。
さて,今月の特集は「こんなときどうする? 術中・術後のトラブル対応」です。術中・術後に遭遇しうる身近なトラブルに対するエキスパートの対応法を学ぶ絶好の機会です。また,症例報告の原著3編も力作揃いです。新春の1月号です。新たな気持ちでお読みいただければと思います。
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