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特集 今さら聞けないかぜ診療のABC 《かぜと耳鼻咽喉科診療》
かぜと音声障害
著者: 矢部はる奈1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.926 - P.929
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●ウイルス性の急性喉頭炎による音声障害が多い。
●かぜによる音声障害は,上気道から下気道まで音声生成の過程のどこかに炎症が反映され,さまざまな要素が総合的に作用した結果生じる。
●急性喉頭炎による音声障害の治療は,対症療法に加えて声の安静と十分な加湿を促すことが重要である。
●対症療法で用いる薬剤の選択についても,患者背景を考えて慎重に行う必要がある。
●ウイルス性の急性喉頭炎による音声障害が多い。
●かぜによる音声障害は,上気道から下気道まで音声生成の過程のどこかに炎症が反映され,さまざまな要素が総合的に作用した結果生じる。
●急性喉頭炎による音声障害の治療は,対症療法に加えて声の安静と十分な加湿を促すことが重要である。
●対症療法で用いる薬剤の選択についても,患者背景を考えて慎重に行う必要がある。
参考文献
1)新美成二:鼻声の診療—かぜと鼻声.JOHNS 17:1117-1118,2001
2)山口宏也・他:日常生活と嗄声・失声.JOHNS 22:517-520,2006
3)楯谷一郎・他:喉頭編—かぜの際になぜ声がかれるのですか? JOHNS 26:1486-1487,2010
4)古川恵一:治療の裏付けはあるか—抗菌薬治療について.日胸臨75:957-963,2016
5)齋藤康一郎:かぜと耳鼻咽喉科疾患—音声障害.MB ENT 212:32-38,2017
6)日本音声言語医学会,日本喉頭科学会(編):音声障害診療ガイドライン2018年版.金原出版,東京,2018
7)Schwartz SR, et al:Clinical practice guideline:hoarseness(dysphonia). Otolaryngol Head Neck Surg 141:S1-S31, 2009
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