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特集② 知っておきたい眼科疾患の知識
文献概要
Point
●眼周囲の外傷は治療に際し,積極的に眼科と連携して視機能の評価を行うべきである。
●耳鼻咽喉科と眼科の境界領域における外傷には,眼窩骨折や視神経管骨折,涙道外傷などが挙げられる。また,近年,重篤な眼窩内合併症をきたす症例が増加している鼻内内視鏡手術における眼窩損傷を取り上げる。
●眼窩に及ぶ外傷は,時間が経過して眼窩内の軟部組織が癒着・瘢痕化するとスムーズな眼球運動は困難となり,患者の生活の質を著しく低下させる。そのため,可能な限り早期に治療を開始すべきである。
●眼周囲の外傷は治療に際し,積極的に眼科と連携して視機能の評価を行うべきである。
●耳鼻咽喉科と眼科の境界領域における外傷には,眼窩骨折や視神経管骨折,涙道外傷などが挙げられる。また,近年,重篤な眼窩内合併症をきたす症例が増加している鼻内内視鏡手術における眼窩損傷を取り上げる。
●眼窩に及ぶ外傷は,時間が経過して眼窩内の軟部組織が癒着・瘢痕化するとスムーズな眼球運動は困難となり,患者の生活の質を著しく低下させる。そのため,可能な限り早期に治療を開始すべきである。
参考文献
1)上田幸典:眼窩吹き抜け骨折.眼科52:1183-1189,2010
2)恩田秀寿:視神経管開放術,視神経減圧術.専門医のための眼科診療クオリファイ29眼形成手術,嘉鳥信忠・他(編),中山書店,東京,2016,pp336-342
3)深澤啓二郎:【耳鼻咽喉科の外傷に強くなる】視神経管骨折.JOHNS 25:1328-1332,2009
4)鈴木 亨:【眼科臨床に必要な解剖生理】眼表面 涙道.眼プラクティス6:69-75,2005
5)竹内裕美:【耳鼻咽喉科の外傷に強くなる】外傷による鼻涙管閉塞症.JOHNS 25:1333-1336,2009
6)袴田 桂・他:鼻内内視鏡手術における眼窩損傷の検討とその対応.耳鼻展望57:40-45,2014
掲載誌情報