文献詳細
特集 基本診察・処置・手術のABC
《咽喉頭・頭頸部領域》
文献概要
Point
●甲状腺疾患の診断では,超音波検査が有用である。結節性病変はCT,PETや頸動脈エコーなどで偶発的に発見される場合も多く,鑑別診断には超音波検査が重要となる。
●唾液腺腫瘍の診断では,典型的な悪性所見を呈するものは推定ができるが,低悪性度腫瘍の良悪の鑑別は困難である。
●頸部リンパ腫腫大の鑑別診断は多彩であり,超音波検査により,悪性度に関する情報を得ることが重要である。
●甲状腺疾患の診断では,超音波検査が有用である。結節性病変はCT,PETや頸動脈エコーなどで偶発的に発見される場合も多く,鑑別診断には超音波検査が重要となる。
●唾液腺腫瘍の診断では,典型的な悪性所見を呈するものは推定ができるが,低悪性度腫瘍の良悪の鑑別は困難である。
●頸部リンパ腫腫大の鑑別診断は多彩であり,超音波検査により,悪性度に関する情報を得ることが重要である。
参考文献
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8)尾尻博也:頭頸部の臨床画像診断学 改訂第2版.南江堂,東京,2011
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