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増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え,納得を引き出し,判断を促すために Ⅰ.耳と聞こえのこと 医師・医療者から説明しておきたいこと
補聴器装用にあたって
著者: 鈴木大介1
所属機関: 1済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.54 - P.55
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・補聴器で聞き取りを改善するには,聞き取るのに十分な音量まで増幅する必要があるが,最初からそこまで音を増幅すると,うるさすぎて補聴器を装用することが難しい。
・その理由は難聴になると脳も “難聴の脳” に変化してしまい,難聴の脳は静かな環境に慣れており,急に補聴器で音を入れると非常に不快に感じるからである。
・そのため,ある程度我慢をすれば常時装用が可能で,かつ効果を実感できる音量(ハーフゲインの70%程度)で装用を開始し,3か月間頻回の調整で徐々に聞き取るのに十分な音量まで増幅していく。
・音の不快感は装用を継続することで慣れるため,効率を考えると初日から頑張って常時装用することが望ましい。
・基本方針は,3か月間頻回の調整と初日から常時装用により効率的に聞き取りを改善することだが,その他の方針についても説明したうえで患者に選択させる。
・補聴器で聞き取りを改善するには,聞き取るのに十分な音量まで増幅する必要があるが,最初からそこまで音を増幅すると,うるさすぎて補聴器を装用することが難しい。
・その理由は難聴になると脳も “難聴の脳” に変化してしまい,難聴の脳は静かな環境に慣れており,急に補聴器で音を入れると非常に不快に感じるからである。
・そのため,ある程度我慢をすれば常時装用が可能で,かつ効果を実感できる音量(ハーフゲインの70%程度)で装用を開始し,3か月間頻回の調整で徐々に聞き取るのに十分な音量まで増幅していく。
・音の不快感は装用を継続することで慣れるため,効率を考えると初日から頑張って常時装用することが望ましい。
・基本方針は,3か月間頻回の調整と初日から常時装用により効率的に聞き取りを改善することだが,その他の方針についても説明したうえで患者に選択させる。
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