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増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え,納得を引き出し,判断を促すために Ⅱ.めまいと顔面神経麻痺のこと 医師・医療者から説明しておきたいこと
外リンパ瘻の治療を行う前に
著者: 池園哲郎1 松田帆1
所属機関: 1埼玉医科大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.98 - P.99
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・発症の誘因は重要であるが,誘因がない外リンパ瘻も存在する。
・従来は手術による確定診断が必要であったが,現在はCTP検査で確定診断が可能である。
・瘻孔は自然閉鎖する可能性があるので,まずは保存的加療を行う。
・手術により前庭症状は改善することが多く,蝸牛症状は早期の手術により改善する可能性が高い。
・発症の誘因は重要であるが,誘因がない外リンパ瘻も存在する。
・従来は手術による確定診断が必要であったが,現在はCTP検査で確定診断が可能である。
・瘻孔は自然閉鎖する可能性があるので,まずは保存的加療を行う。
・手術により前庭症状は改善することが多く,蝸牛症状は早期の手術により改善する可能性が高い。
参考文献
1)Matsuda H, et al:A nationwide multicenter study of the Cochlin tomo-protein detection test:clinical characteristics of perilymphatic fistula cases. Acta Otolaryngol 137(sup 565):S53-S9. Epub 2017
2)池園哲郎:外リンパ瘻の診断基準.耳喉頭頸88:722-727,2016
3)Ikezono T, et al.:The performance of Cochlin-tomoprotein detection test in the diagnosis of perilymphatic fistula. Audiol Neurootol 15:168-174, 2010
4)Wackym A, et al:Otic capsule dehiscence syndrome:Superior semicircular canal dehiscence syndrome with no radiographically visible dehiscence. Ear Nose Throat J 94:8-24, 2015
5)Hoch S, et al:Critical evaluation of round window membrane sealing in the treatment of idiopathic sudden unilateral hearing loss. CEO vol. 8:20-25, 2015
6)八木聰明・他:正円窓閉鎖術とその聴力予後.耳鼻37:1058-1061,1991
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