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増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え,納得を引き出し,判断を促すために Ⅳ.口とのど(咽頭)のこと 医師・医療者から説明しておきたいこと
睡眠時無呼吸症候群に対する手術を行う前に
著者: 平屋有紀子1 池田このみ2 千葉伸太郎3
所属機関: 1東京共済病院耳鼻咽喉科 2東京慈恵会医科大学附属第三病院耳鼻咽喉科 3太田総合病院睡眠障害センター
ページ範囲:P.210 - P.211
文献購入ページに移動・閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)に対する手術に際しては,治療前に上気道疾患の有無,閉塞部位の特定を行う必要がある。
・手術は大きく分けて,①鼻手術,②軟組織手術,③顎顔面手術,がある。手術は段階的なステップを踏む。
・OSA患者に対する手術前後の管理は呼吸障害を合併するリスクが高く,十分な準備が必要である。
・経鼻持続陽圧呼吸療法(nasal continuous positive airway pressure:nCPAP)や口腔内装置などの保存治療と外科治療の組み合わせで,より高い効果(コンプライアンス)を期待できる可能性がある。
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