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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科90巻5号

2018年04月発行

増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え,納得を引き出し,判断を促すために

Ⅵ.腫瘍のこと 医師・医療者から説明しておきたいこと

頸動脈小体腫瘍に対する手術を行う前に

著者: 志賀清人1

所属機関: 1岩手医科大学医学部 頭頸部外科学科

ページ範囲:P.302 - P.303

文献概要

説明のPOINT

・遺伝子変異・遺伝性腫瘍の可能性を考慮した,全身画像検索が必要である。

・手術時の出血量を抑え,手術操作を容易にするために術前に栄養動脈塞栓術を行う。

・腫瘍が内頸動脈に浸潤している場合には,再建術が必要になる。

・術後,一過性に神経麻痺やファーストバイト症候群を生じることがある。稀に,反回神経麻痺などが残存し,音声外科を必要とすることもある。

・特に,採血検査などで遺伝子変異が認められた場合には術後も定期的な画像診断が必要である。

参考文献

1)Ogawa K, et al:A novel G106D alteration of the SDHD gene in a pedigree with familial paraganglioma. Am J Med Genet 140A:2441-2446, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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