耳鼻咽喉科・頭頸部外科90巻5号

2018年04月発行

増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え，納得を引き出し，判断を促すために

Ⅵ．腫瘍のこと 医師・医療者から説明しておきたいこと

超選択的動注化学療法を行う前に

著者： 四宮弘隆¹

所属機関： ¹神戸大学医学部付属病院耳鼻咽喉頭頸部外科

ページ範囲：P.308 - P.309

文献概要

説明のPOINT

・超選択的動注化学療法の原理と理論や方法について，図を用いてわかりやすく説明する。

・超選択的動注化学療法は，現時点では十分に有効性が確立された治療ではないことを説明する。

・超選択的動注化学療法により，通常の治療にはない合併症をきたす可能性を説明する。

・進行上顎癌に対する動注化学放射線治療に関する問題点を説明する。

参考文献

1）Robbins, et al：A targeted supradose cisplatin chemoradiation protocol for advanced head and neck cancer. Am J Surg 168：419-422, 1994

2）Homma A, et al：Dose-finding and efficacy confirmation trial of superselective intra-arterial infusion of cisplatin and concomitant radiotherapy for patients with locally advanced maxillary sinus cancer（JCOG1212）. Jpn J Clin Oncol 45：119-122, 2015